省察用blog

セミナーなどUXについて学んだことの省察を行う雑記帳

安藤先生のslideshare内容について考える[第9回Xデザインフォーラム「デザインの研究と民主化」

第九回 Xデザインフォーラムを経て、良かった言葉がたくさんあったので

思い返すためにもここに記載しておきます。ただすごい量があったので消化しきれてない。

 

https://www.slideshare.net/masaya0730/uxuxux-250172643
作り込むUX,うみだすUX、うまれるUX

 

作り込むUX

UX=ユーザーの体験 作り込む=UXのデザイン
提供側が「こういう風に使ってくれたら嬉しいな」、と思いながらつくるもの。

うみだすUX

造り手側が狙った範囲、ユーザーが行った範囲。道具として作った範囲。

 

うまれるUX

受け手と提供側、という概念から、モノとユーザーが対話していくことにより、
生まれていく体験。

 

UXはもともとは経験であり、主観的なものだというのは理解できる。

そのため作り手が一方的に解釈するのではすべてのUXは形作れない(できることもあるのかもですが)、かつUX自体には有る種の広がりが生まれる。なるほどー

 

でも、産業はUXを作ろうとする!

まだまだUXの評価はコレというものがない。

生産・エンジニアリングにおいて評価できないものは、無い!ものも同然!

このへんはそのとおり。再現性がない・KPIが測れないものはメーカー(理解がなければ特に)のプロセスには受け入れられない。そういう組織なので。

うーーん。確かになあ。。

評価方法が定まれば良質な体験が量産できるということになるけど、

ぽんぽん作れる気もしないのでなかなか評価自体も難しいものになりそうだと感じる。

 

ユーザビリティは「ユーザーを測定器に見立てて評価する・状況を限定することで図る」

評定尺度法は、本当にはかれているかわからない
何を考えて”5”にしているか解らない。点数をつけるときの心情の基準はまちまちなので、同じ尺度では図れていない。

 

おもしろー。たしかに。うちはあくまでインタビューの目安程度にしか使っていないけど、アンケートにしても完全にみんな同じ思いでその点数をつけてるわけではない…

だめ。まとまらない。

今の業務にすぐ活かせるという内容では全然ないのですが、なるほどなという知的好奇心が満たされる感じ。活かせる仕事できるかな。。。

 

 

memoがてら、他の講演者の方々の至言を羅列します....

  • "デザインシンキング"をやらない(現場はデザインシンキングをしたいわけではない)
  • あいまいで不確かなものに耐えられる力を身につける。与えられた環境を壊さずリフレーミングする
  • 変化を恐れる人を刺激せず。教師でなく、中に入っていって一緒にすすめる
  • 「大事なことは何度でも繰り返して伝えないと伝わらない!」
  • デザインは対処療法的ではなく、組織方法論的になるべき
  • ユーザーは壁打ち相手ではない。誰を喜ばせるものなのか、見失わないようにすること
  • プロトタイピングは便利だが、忠実度を上げすぎるとユーザーの創造性が失われる
  • デザイン思考がうまく機能したかどうかはアイデアの数ではなく「ユーザーに受け入れられるものが提供できたか」で判断する

 

「モノからコトへ
→ではなく、コトを理解したモノづくりへ
きちんとしたハードウェアを作れることは結局、パーパスである」

たしかにこちらのほうが受け入れられやすそうです。何より全員が
コトづくりをする、ということではない、モノづくりも必要なんだと考える余地が残っている。

 

至言の連続!

 

slideshareで紹介されてた本で面白そうなやつmemo

●パーパス 「意義化」する経済とその先 | 岩嵜博論, 佐々木康裕, 井上慎平 |本 | 通販 | Amazon

Amazon | Are We Human? Notes on an Archaeology of Design | Colomina, Beatriz, Wigley, Mark | Theory of Computing

 

安藤先生のお話がすごい面白かったです。もちろん他の公演の方々も。

スピード早すぎたんでmemoが間に合わない....

あと、浅野先生の終盤のまとめの話とかも。まとめると下記の感じ…?

 

人間中心設計とは2つのレイヤーがある。

人間性 = humanity
より、人類のために人類を導くために。visionやpurposeに関わる、のレイヤー

製品やサービスを通して形成される人間性=うまれるUX。

 

■実際のサービスやプロダクトにおける製品においての人間中心設計

ユーザビリティにより近い意味での人間中心設計
製品やサービスを通して形成される。

 

■今後、デザイン思考はハードルが下がる(参画できる)形になった。それでもまだ、上位の人間中心設計レイヤーはより独善的。