ミッドサマーに見るエスノグラフィーの失敗
タイトルがすごい一流映画記事みたいになりましたが全くそんな事はありません。
あと気をつけてはいますがネタバレを含みます。
先日、ミッドサマーという映画がアマプラにあったので見ました。
この映画、人類学専攻の学生が出てきて、エスノグラフィに近いことやろうとする話なんですが、講義の話になぞらえて言うと、ユーザーの世界に入ったきり、戻ってこれなくなる話です。
まったくおすすめはしません笑
ミッドサマーに見るエスノグラフィー(ユーザーリサーチ)の失敗
自分たちが行く先をよくよく事前調査していない
・友人の故郷の祭りに参加しよう!という程度の情報で出発しちゃう。
まぁはじめは遊び目的だったのでこれは仕方ない…か。ホントならネットで調べられる情報は調べて、実際の調査は空っぽの気持ちで行くのが大切なのでしょう。きっと。
自分たちに受け入れがたい行動を見、否定し、帰ろうとしてしまう
・ショックなことが目の前にありすぎて耐えきれない。
自分たちの文化では到底受け入れられないことを見、感じて、解釈することを放棄し、こんなことはありえないと排他する。これでは必要な情報は持って帰れない。
相手に了承を得ずにうっかり失礼なことをしてしまう
・持ち出し禁止されている書物の写真を勝手に撮っちゃう。
マナーというより相手の文化に対するルール違反。こういうのをよその会社に行ったときにやってしまうと訴えられたりして大きな問題になります。
気づかず、相手にとって無礼なことをしてしまう
・自分にとっては価値のない枯れ木に粗相をしたりする。
人にとって価値は様々。行動する前によくよく観察して、何を大事にしているか見極めないと行けない。そもそも粗相をするなという話はある。自業自得という言葉が頭をよぎるw
調査対象にのめり込みすぎて帰ってこれなくなってしまう
調査対象と一緒に溶け込むあまり、同一化してしまう。
結果、自分の判断で異文化の”解釈”ができなくなる。何かを得たのかもしれないが、持ち帰ることはできず、自分でも真の価値がわからなくなる。
もう二度と見たくないから、思い出せる範囲で書いてますw
他なんかあったかな…
Xデザイン・ユーザーリサーチコース第三回目 [データ分析/フィールドノーツ] 2021/10/08
<第三回>
・データの分析/フィールドノーツの作成
・全体でのフィールドワーク結果の共有(フィールドノーツをベースに)
世界⇔世界
講義で繰り返し聞いている話ですが、ユーザーリサーチで課題や発見を持ち帰る。
プロダクトやサービスを提供するため、人に伝える必要がある。そのために、一旦ユーザーの世界から切り離す”解釈”が必要。
私はなかなかリサーチする、という経験自体は無いのですが、ユーザーの声やユーザー評価にていろいろな話を伺う機会はあります。
評価でもよく言われることですが、ユーザーの声をそのまま鵜呑みにするのでなく、ユーザーの背景や経験を考慮し、解釈することが大事というふうに理解しました。
安心ではなく信頼
信頼と安心の関係もわかりやすかったです。
安心とは相手を自分の管理下において例外を許さない感覚。必要なのは相手を受け入れ例外を許容する”信頼”。信頼する相手に対する受け入れ方として、共感と批判がある。
矛盾しているようですが、この場合、”批判”も一つの受け入れの形になる、というのは勉強になりました。
また、質問でも解答いただけましたが、自分たちの欲しい解答を導き出すための調査は本質的ではない。違うことが起きていても目を瞑ってしまうのは間違いである、という文脈でも上記の説明をしていただいたのは凄く解りやすかったです。
質的リサーチ
近しいカテゴリを使ってラベリングするのと概念を作って関係性の理論を作るのはまた違うのか…
会社でも「ブレストやるぞ!」といって付箋を持ち出すことは有るのですが、系統立ててKJ法、というのをやったのはXデザイン学校くらいな気がします。
業務なんかで無目的にアイデアを出すためにブレストをやってもあまり良い決着を見たことがありません。。ポストイットワークのファシリテートを任されるのはまだまだ気が重いですね…
”アブダクション”という意味がぼんやりしてたので改めてググってみました。
「アブダクション」とは演繹法や帰納法と並ぶ推論方法で、ある結論がどうして出たのかわからないときにそれが正しいのかを論じるための方法
「アブダクション」の意味とは?事例と演繹法・帰納法との違い | TRANS.Biz (trans-suite.jp)
(このサイトがわかりやすかったのでリンク貼らせていただきました)
それホントなの?というビジネスの世界の問に対してトライアンギュレーション
といったアドバイスを頂きました!
個人ワーク/グループワーク
「多かった、少なかった、長かった、短った」
→これらは、なぜ、そう思ったのか。テキストでさらに補完してみる。
これは日常の文章づくりでも大切だなと思いました。自分の目で見たときに”なぜ”そう感じたのか深堀りすることはいつでも大事ですね。
チーム内では一度集まってお話できた分、手詰まりになる、ということは少なかったかと思います。なかなかグループワークとして勘所を共有し、議論を進めるのは難しいことだと感じます。
ある程度事前にベースの知識を合わせておくことも重要だなと感じました。
(もちろん時間は足りてませんでしたが...)
また、グループワーク内で頂いた先生のアドバイスが大変ためになったため、共有も込めて、引用しておきます。
「こういうこともある、これもある。」
→定性の調査でこの報告をすると、「それはそうだね。」になってしまう。
全て読んでくれ!ではなく、このチームで”何が”わかったの?を伝える。
量的整理ではなく、気付きや発見を伝えることができる・関心が起こるような整理が必要!
MECEではなく、FACT→FINDING。着眼点から、気づきの重要性。
まず、儲かる、儲からないは別で。トップダウンの整理もありだが、エピソディックな語りもあり。
さて!次回はいよいよ最終回なので、それまで準備も含めて皆さん頑張っていきましょう!学びとは準備が大切とひしひしと思いました。
あと、講義後の質疑応答もたいへんためになったので、memoとして取っていたものを飛ばし気味で雑になってしまいますが残しておきます。
-----講義終了後のQ&A----------
■最初のリサーチの問は?調査の中で変容していくのだが?
仮説もないのに調査できない、ではなく質的な調査だと、実際ははじめに「わからない」ことが多い。
→仮説を検証するのではなく、仮説を発見することが大事
■リサーチしに行ったときの観点。何見たらいいのか?
→ひとまず人が来たら活動を追ってみる。仮説がなんとなーく見えてくる。かも。
誰かが目を引く行動をしたときに、「いや、そういうことじゃない人がいるかも…?」
というレンズを切り替える瞬間が必要。
■メモに関しては目に入ったものを細かすぎても描写しておくべき。
今日のフィールドノーツを作成したときに、詳細なフィールドノーツはチームメンバーくらいしか読んでくれない。
■一つのフィールドノーツでA4・20枚くらいのドキュメントができあがる…だと…!?
→ビジネスの場でフィールドノーツに役立つものを目指す
絞りすぎるとsimpleになりすぎて、面白くない=生きていない 人間像が出来上がってしまう。豊かな人物像を作り上げること。
分析という言葉はナイーブ。
落とし所やsolutionをみるのではなく、見てきたことを素直に、素直な言葉で語る。
■チームでフィールドノーツを作成する
→実際はあまりない。メンバーが様々な観点で調べたのであれば、通底するなにかがあり、その切り口で語るのも大事!
チームでやると補正される。バイアスも取れる!
子供が生まれると子連ればっかり見える。→たしかに!
自分が、”こういうふうに世界が見えている”ということに気づかないといけない。
■落とし所文化の危うさ。
嘘をついてリリースすることで痛い目を見るのは自分では?
■業務で調査をする上でのプランニング
→期間の目安は経験ベース。自分自身の見積もり
安藤先生のslideshare内容について考える[第9回Xデザインフォーラム「デザインの研究と民主化」
第九回 Xデザインフォーラムを経て、良かった言葉がたくさんあったので
思い返すためにもここに記載しておきます。ただすごい量があったので消化しきれてない。
https://www.slideshare.net/masaya0730/uxuxux-250172643
作り込むUX,うみだすUX、うまれるUX
作り込むUX
UX=ユーザーの体験 作り込む=UXのデザイン
提供側が「こういう風に使ってくれたら嬉しいな」、と思いながらつくるもの。
うみだすUX
造り手側が狙った範囲、ユーザーが行った範囲。道具として作った範囲。
うまれるUX
受け手と提供側、という概念から、モノとユーザーが対話していくことにより、
生まれていく体験。
UXはもともとは経験であり、主観的なものだというのは理解できる。
そのため作り手が一方的に解釈するのではすべてのUXは形作れない(できることもあるのかもですが)、かつUX自体には有る種の広がりが生まれる。なるほどー
でも、産業はUXを作ろうとする!
まだまだUXの評価はコレというものがない。
生産・エンジニアリングにおいて評価できないものは、無い!ものも同然!
このへんはそのとおり。再現性がない・KPIが測れないものはメーカー(理解がなければ特に)のプロセスには受け入れられない。そういう組織なので。
うーーん。確かになあ。。
評価方法が定まれば良質な体験が量産できるということになるけど、
ぽんぽん作れる気もしないのでなかなか評価自体も難しいものになりそうだと感じる。
ユーザビリティは「ユーザーを測定器に見立てて評価する・状況を限定することで図る」
評定尺度法は、本当にはかれているかわからない
何を考えて”5”にしているか解らない。点数をつけるときの心情の基準はまちまちなので、同じ尺度では図れていない。
おもしろー。たしかに。うちはあくまでインタビューの目安程度にしか使っていないけど、アンケートにしても完全にみんな同じ思いでその点数をつけてるわけではない…
だめ。まとまらない。
今の業務にすぐ活かせるという内容では全然ないのですが、なるほどなという知的好奇心が満たされる感じ。活かせる仕事できるかな。。。
memoがてら、他の講演者の方々の至言を羅列します....
- "デザインシンキング"をやらない(現場はデザインシンキングをしたいわけではない)
- あいまいで不確かなものに耐えられる力を身につける。与えられた環境を壊さずリフレーミングする
- 変化を恐れる人を刺激せず。教師でなく、中に入っていって一緒にすすめる
- 「大事なことは何度でも繰り返して伝えないと伝わらない!」
- デザインは対処療法的ではなく、組織方法論的になるべき
- ユーザーは壁打ち相手ではない。誰を喜ばせるものなのか、見失わないようにすること
- プロトタイピングは便利だが、忠実度を上げすぎるとユーザーの創造性が失われる
- デザイン思考がうまく機能したかどうかはアイデアの数ではなく「ユーザーに受け入れられるものが提供できたか」で判断する
「モノからコトへ
→ではなく、コトを理解したモノづくりへ
きちんとしたハードウェアを作れることは結局、パーパスである」たしかにこちらのほうが受け入れられやすそうです。何より全員が
コトづくりをする、ということではない、モノづくりも必要なんだと考える余地が残っている。
至言の連続!
slideshareで紹介されてた本で面白そうなやつmemo
●パーパス 「意義化」する経済とその先 | 岩嵜博論, 佐々木康裕, 井上慎平 |本 | 通販 | Amazon
安藤先生のお話がすごい面白かったです。もちろん他の公演の方々も。
スピード早すぎたんでmemoが間に合わない....
あと、浅野先生の終盤のまとめの話とかも。まとめると下記の感じ…?
人間中心設計とは2つのレイヤーがある。
■人間性 = humanity
より、人類のために人類を導くために。visionやpurposeに関わる、のレイヤー
製品やサービスを通して形成される人間性=うまれるUX。
■実際のサービスやプロダクトにおける製品においての人間中心設計
≒ユーザビリティにより近い意味での人間中心設計
製品やサービスを通して形成される。
■今後、デザイン思考はハードルが下がる(参画できる)形になった。それでもまだ、上位の人間中心設計レイヤーはより独善的。
Xデザイン・ユーザーリサーチコース第二回目 [フィールドワーク計画]2021/09/11
二回目です。
今回は感じたことをメインに。
宿題について
全体の情景・モノ・人と物の関わり・他人を外から見た様子
------------------
FINDINGを並べていい言葉にしてもいい俳句にならない
目の前にある表現したいことを見て、文字として表現し、気持ちを伝える(季語=Findings
自分の思い込みだけの感情を載せてもうまく切り取れていない
自分は何を見たのか、に対しそこにFIndingsを載せていく(季語だったり)
------------------
上記は先生の宿題に対する解説です。文章にするとすごい詩的ですね。
「自分の思い込みだけの感情を~」というのはなんか納得しました。思いだけだとよくあるJPOPのような俗っぽさが出てしまうのかも。かといいつつ、私の俳句はすごい俗っぽかったのですが、ざっくり、考えたプロセスはこんな感じです。
- おっ、と思うものを見つける
- 見たものをまず文字にする
- 5,7,5のどれかになるように成形する
- 季語をまぜる、もしくは入ってるか確認する
- 見たものを表現できているか、確認する
- 感じたものをを表現できているか、確認する
- 響きがいいのか、確認する
①では私の心は何かに引っかかっており動いていることがわかります。
その時点でしょうもなさの大小はあれど、感動したものを捉えており、
それを文字という記号に置き換えたときに、
⑤でFACTに切り出せているか?⑥でFINDINGSを感じられるのか?
という行為をしているように感じました。
プロセス的に対比させるのであれば、③,④の制約は⑦を作るための妙だとさえ感じますね。
私も別に俳人ではないので。。。あんまり適当なことをいうのはこのへんにしておきます。
インタビューについて
○構造化というのは理解してましたが、ラダーアップとラダーダウンの使い分けというのは意識できていませんでした。
普段のインタビューでもいわゆる「なんで、どうして」による深堀りが多いのですが、ダウンとアップの概念を意図的に使い分けられるようになると便利なのだろうなと感じました。経験が必要そうですね。ただ、使い分けられる様になると今度は聞き方によって最後の結末が変わりそうだな…という感じもします。
望ましくない質問
これもありがちだなと思いながら聞いてました。
インタビューはもちろんなのですが通常の会議などでも議論のときにこういうこと、あるよなという感じ。
フィールドプランニングについて
計画(プランニング):正解という虚構からの脱却
しょっぱなからWHYの解説文がすごかったですね。かっこいい
第一回の対比で書かれてきた、先の見えない日本の企業の状況に対し
明確な答えのある問い(知能)だけではなく答えのない問を問い続ける(知性)
が求められる。これらが今のプランニングの置かれている状況である、
というのは納得できました。なかなか小さい企業では上司に納得させてお金出させるまでが大変だけど真実だなあと。KPIで測れないことが増えている。
問に向かう空間と時間のデザイン
これも図を載せるわけには行かないのが惜しいですがこう表現されたのを初めて見ました。問に対する課程を2軸で表現するとこうなるのか...という。
リサーチクエスチョンによって孤を修正していきゴールに近づいていくという感じ。
演習
実際miro使いながら自分たちでフィールドノーツの計画を立てていきます。
振り返ってみると反省点に気づきます。やはりやってるとテンパってしまってなかなか喋れないなあと実感。頭もまわらないので。。
批判に関してはもう少し分類してMECEにできたはず(テーマに書かれた文章の順番に確認していく、等)
あと、あまり類推の効能を理解出来てなかった気がします。このへんは、どこまでやるべきなんだろうというのも難しい塩梅ですね。。
最終的にはゴールを、価値観・ニーズはなにか?という大きく捉えたものにし、そこからリサーチクエスチョンとの往復を繰り返していって精度を高める作業を行いました。
このあたりも答えという答えがなく手探りな感じです。
あとは...今回は参与観察の実習であるということを確かに念頭におくべきだったなと思いました。”大規模店舗”が正しいかどうかを確認するために、ユーザーに商品だけ提示して、普段どんな方法で買い物をするか試してもらう、というのも考えたのですがそれだとメインの手段はインタビューになるし...実際に店舗を定めてお客さんの動きを観察するところから初めるというところで我々は落ち着いたように思います。
引き続き頑張っていきましょう。
今回は家からでしたが、家は家でいろいろとバタバタしているので
あまりいい環境とも言い難いですね。。温度のコントロールとか、融通は聞くのですが、議論中に子供の声とか入ってしまい、メンバーの皆さんには大変申し訳ないです。。。
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Xデザイン・ユーザーリサーチコース第二回目 [フィールドワーク計画]2021/09/11
二回目です。
今回は感じたことをメインに。
宿題について
全体の情景・モノ・人と物の関わり・他人を外から見た様子
------------------
FINDINGを並べていい言葉にしてもいい俳句にならない
目の前にある表現したいことを見て、文字として表現し、気持ちを伝える(季語=Findings
自分の思い込みだけの感情を載せてもうまく切り取れていない
自分は何を見たのか、に対しそこにFIndingsを載せていく(季語だったり)
------------------
上記は先生の宿題に対する解説です。文章にするとすごい詩的ですね。
「自分の思い込みだけの感情を~」というのはなんか納得しました。思いだけだとよくあるJPOPのような俗っぽさが出てしまうのかも。かといいつつ、私の俳句はすごい俗っぽかったのですが、ざっくり、考えたプロセスはこんな感じです。
- おっ、と思うものを見つける
- 見たものをまず文字にする
- 5,7,5のどれかになるように成形する
- 季語をまぜる、もしくは入ってるか確認する
- 見たものを表現できているか、確認する
- 感じたものをを表現できているか、確認する
- 響きがいいのか、確認する
①では私の心は何かに引っかかっており動いていることがわかります。
その時点でしょうもなさの大小はあれど、感動したものを捉えており、
それを文字という記号に置き換えたときに、
⑤でFACTに切り出せているか?⑥でFINDINGSを感じられるのか?
という行為をしているように感じました。
プロセス的に対比させるのであれば、③,④の制約は⑦を作るための妙だとさえ感じますね。
私も別に俳人ではないので。。。あんまり適当なことをいうのはこのへんにしておきます。
インタビューについて
○構造化というのは理解してましたが、ラダーアップとラダーダウンの使い分けというのは意識できていませんでした。
普段のインタビューでもいわゆる「なんで、どうして」による深堀りが多いのですが、ダウンとアップの概念を意図的に使い分けられるようになると便利なのだろうなと感じました。経験が必要そうですね。ただ、使い分けられる様になると今度は聞き方によって最後の結末が変わりそうだな…という感じもします。
望ましくない質問
これもありがちだなと思いながら聞いてました。
インタビューはもちろんなのですが通常の会議などでも議論のときにこういうこと、あるよなという感じ。
フィールドプランニングについて
計画(プランニング):正解という虚構からの脱却
しょっぱなからWHYの解説文がすごかったですね。かっこいい
第一回の対比で書かれてきた、先の見えない日本の企業の状況に対し
明確な答えのある問い(知能)だけではなく答えのない問を問い続ける(知性)
が求められる。これらが今のプランニングの置かれている状況である、
というのは納得できました。なかなか小さい企業では上司に納得させてお金出させるまでが大変だけど真実だなあと。KPIで測れないことが増えている。
※KPIで測れない繋がりでUX評価についての安藤先生の講義もおもしろかったです。後述。
問に向かう空間と時間のデザイン
これも図を載せるわけには行かないのが惜しいですがこう表現されたのを初めて見ました。問に対する課程を2軸で表現するとこうなるのか...という。
リサーチクエスチョンによって孤を修正していきゴールに近づいていくという感じ。
演習
実際miro使いながら自分たちでフィールドノーツの計画を立てていきます。
振り返ってみると反省点に気づきます。やはりやってるとテンパってしまってなかなか喋れないなあと実感。頭もまわらないので。。
批判に関してはもう少し分類してMECEにできたはず(テーマに書かれた文章の順番に確認していく、等)
あと、あまり類推の効能を理解出来てなかった気がします。このへんは、どこまでやるべきなんだろうというのも難しい塩梅ですね。。
最終的にはゴールを、価値観・ニーズはなにか?という大きく捉えたものにし、そこからリサーチクエスチョンとの往復を繰り返していって精度を高める作業を行いました。
このあたりも答えという答えがなく手探りな感じです。
あとは...今回は参与観察の実習であるということを確かに念頭におくべきだったなと思いました。”大規模店舗”が正しいかどうかを確認するために、ユーザーに商品だけ提示して、普段どんな方法で買い物をするか試してもらう、というのも考えたのですがそれだとメインの手段はインタビューになるし...実際に店舗を定めてお客さんの動きを観察するところから初めるというところで我々は落ち着いたように思います。
引き続き頑張っていきましょう。
今回は家からでしたが、家は家でいろいろとバタバタしているので
あまりいい環境とも言い難いですね。。温度のコントロールとか、融通は聞くのですが、議論中に子供の声とか入ってしまい、メンバーの皆さんには大変申し訳ないです。。。
Xデザイン・ユーザーリサーチコース第一回目 [ユーザリサーチとは] 2021/08/28
ひさしぶりにXデザイン学校に帰ってきました。
本年度はユーザーリサーチコースを受講致します。
受講目的
- ユーザーリサーチが社内では出来ていない
- そもそもユーザーリサーチャーとは?
- いろんな方と会えるのを楽しみに
- 第一期生なので!
- 安い!
このあたりです。特に子育てしながらだと時間もなかなか融通きかず、、リハビリも兼ねて時間の短い(でも宿題がある=時間の融通がつけられる)この講義を選択しました。
講義の感想と省察(特に気になった点のpickupで
連続セミナー
そういえばそもそもwebでの連続セミナーは初めてだったので、miroでの自己紹介などは新鮮でした。日常でも使えそうなアイデアになりそう。
ただ、miro見るのかZoom見るのか良くわからなくなってしまうときが。マルチウインドウでないとやはり辛いな~...
ユーザーリサーチのwhy/what/how:
①why
whyは様々な状況や背景など対局にあるもの、これらの価値観が常に、より変わってきているという物もの。
あとTUNAって初めて知りました。
特に市場と業界。この2つを対局として考えることが少なかったので、なるほどと思いました。また、買い手に対する意識や行動、環境の変化など。
今までは、市場に対して投入したら、買う、というクリアな流れがどんどん複雑になってきている。
ここでの「市場を定義できたメンバーが新しい”業界”を気づくことが出来る」というのは至言でした。
②what
ユーザーが存在している世界とユーザーリサーチャーが存在している世界
これを行き来する。。平たくいうと実ユーザーの考え方と開発の考え方を行き来する、というようなものでしょうか。この図はまさにエスノグラフィの形。
あちらの世界の目線と考え方を自分の世界に持って戻ってくることの難しさよ。。
リフレームであったり新しい発想をする際には新しいものを取り入れ、持ち帰り、解釈し発展させる必要があるということだと理解。
ユーザーの分類も時系列と今の関心事に対してこれだけのユーザーがいることを考慮しないといけない。こちらは時系列を軸に切られているので安藤先生のSEPIAとは別の切り口。掛け合わせてみてもおもしろいかもと感じました。
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」 (slideshare.net)
③How...はこれから残りの3回含めて、時間かけて紐解いていきたいと思います。
エスノグラフィ…別のXデザイン学校のセミナーでは映画”アバター”の世界と説明されていました。伊賀先生の資料にもレヴィ・ストロースありましたね。(まだ途中までしか読んでない...)
観察について
エクササイズ:自転車(詳細は省く
デッサンも観察。昔々画塾でデッサンは手癖で書くものではない。モチーフをよく見ることと言われたものだなあと思いながら、自転車は意外と構造からかけるかもと思ったら全然そんなことなかったです。。
※資料からは省かれていましたが参与観察による開発としてxerox /Eureka(1990、瞬足(アキレスについての事例紹介もありました。
エクササイズからも得られるpointですが、普段から、見ているようで見ていない。覚えているようで覚えていない。いかに正しく観察、物事を見ているか?
また、バイアスの話も面白かったです。バイアス(偏見)=取り除くもの、ではなく
- そう云う見え方をしている人がいると認識することが大事。
- 対象が見ている人の思考・視点・視線から理解することが大事。
自分も無意識のうちに、自分の経験則にないことは排除してしまっているのかと思う。
多様性を認めることの難しさ。視野の広さをもつこと。
心構えについては資料が既に詳しかったのでそちらで。
弟子モデル=礼儀正しく、ときに図々しく。これも意外と日常のコミニュケーションでもそうだったりする。おもしろい。
記述について
エクササイズ:文章によるイメージのリレー(詳細は省く
これも面白いエクササイズだったのでいろんなとこで使えそうです
FACTとFINDINGは分けて記述する。
FINDINGはFACTに紐付ける。なにもないところから考えたのではなく思考(なぜそう思ったのか?)をFACTに紐付けることで思考の流れ・根拠を整理できる。
場所に溶け込みつつ、情報を記録・記述することを念頭に、記述のタイミングではWhyで掘り下げない!
このあたりは、何度か重ねて自分のスタイルみたいなものができるんだろうなと感じた。経験も大事そう。
省察と反省おわり。その他雑記
書きなぐったので、漏らしてる所あると思いますが…
あと、個人的な反省としてはコワーキングスペースが閉まってました。。
なぜ、土日閉めるのか...需要あるのに開けて欲しい...
開始5分前で、結局慌てて入ったカフェが寒すぎ+カフェインの過剰摂取で日曜は寝込んでしまった。。辛い。
次回は準備ちゃんとできるように。。
ストアカ 非デザイナーのための勉強会 5/2
本日はかつてXデザインでご縁のあった河田さんの授業を聞いてきました。(ここでは先生と呼ばせていただきます)
https://www.street-academy.com/myclass/45268?sessiondetailid=1121410
・「授業を受けた目的」をはじめに書く。
はじめに、授業の目的を書かせるよう促すのは優しいなあと思いました。自分も忘れがちですが、こういうのをしていないと何のために受けたか解らなくなるのでちゃんと先生の方から言うていただけるのはありがたい。
ちなみに今回、私の目的は...
今回の勉強会に参加するきっかけ
・先生と実際にお会いするご縁があった。
・最近UXやHCDとかの講義を聞くことが多くなってきた中で自分が大学でやってたもともとのデザインて何だっけ?というのが再認識できるかと思い受講させていただきました。
勉強会を通じて学びたいこと
・自分の口からデザインの肝みたいなものを言葉として人に説明できるようになっておきたい
この辺です。
ここから講義の感想。
・先生だけあってわかりやすい!
分かり易いというのを通り越して、優しさが滲み出るような講義でした。
すごく丁寧にデザインの考え方、やり方というものを教えてくれると感じました。
本当はいろいろと細かいプロセスはあると思いますが本当に河田さんのやり方を丁寧になぞって行ってもらっている感じ...
やはり教職の経験もそうですが、河田さんの人間味がなせる技だなと思いました。
一応私もデザインのはしくれやってるので、「そうそう、そうなんですよね」とか思いながら見させていただくところも多かったです。
・自分が忘れていたものがあった。
意識せずにできていること、できていないこと。8つの法則という分かり易い切り口。
そのまま仕事にも取り入れられそうなので考え方を頂こうと思います。
・他人におしえたくなる
今回の講義は綺麗に資料やチラシを作るにはどうしたらええねん、という人にはうってつけで、“明日から使える”というのはまさにその通りだなと思いました。
また、”非デザイナー“という切り口がしっかり意識されており、誰にも伝え易い内容で、つい他人に教えたくなるものが多かったような気がします。これなら私の口からでも伝えられる、理解してもらえる、かも、という感じ(話し方のノウハウは別...)
・その他 雑記!
まったく別の視点で、いろんな仕事にこういうHow toがあると面白そうだし、ありがたいなと思いました。(古いけど13歳のハローワーク的な?)
デザインの仕事って何するんですか?って確かに「なんだろう?」ってイメージがあるけど、実際はDTPやスライドの構成のいわゆる“デザイン“ってツール自体がほぼほぼ同じ機能なので、すごく共感し易そうだし逆に手順化しやすい分野なのかも、と改めて思いました。(発想についても講義がありましたし)
まったく私の知らない分野で商社の人って何してるの?個人の仕事としてはそっちの方が実は人に伝えにくくない?
とか。
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Web講義は初めてでしたが手慣れたものだなぁと感じました。今後こういうスタイルの方が強くなっていくかもしれませんね...
・出席簿みたいなのあるといいですね
・リアクションあったほうがやり易そうなので生徒側にステークホルダーみたいなのがあると判りやすかったりしないかな?
「進めていいですか?」「声は聞こえていますか?」→「はい」みたいなやりとりする人がはっきりすると安心感もあるのかも。
感想ですが、私はDTPまったく門外漢なのですが仕事に活かせそうな内容を見つけることができました!ありがとうございました!
Xデザイン学校以来でしたが、またどこかでお会いしたいですね!