省察用blog

セミナーなどUXについて学んだことの省察を行う雑記帳

ミッドサマーに見るエスノグラフィーの失敗

タイトルがすごい一流映画記事みたいになりましたが全くそんな事はありません。

あと気をつけてはいますがネタバレを含みます。

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先日、ミッドサマーという映画がアマプラにあったので見ました。

この映画、人類学専攻の学生が出てきて、エスノグラフィに近いことやろうとする話なんですが、講義の話になぞらえて言うと、ユーザーの世界に入ったきり、戻ってこれなくなる話です。

まったくおすすめはしません笑

 

ミッドサマーに見るエスノグラフィー(ユーザーリサーチ)の失敗

自分たちが行く先をよくよく事前調査していない

・友人の故郷の祭りに参加しよう!という程度の情報で出発しちゃう。

まぁはじめは遊び目的だったのでこれは仕方ない…か。ホントならネットで調べられる情報は調べて、実際の調査は空っぽの気持ちで行くのが大切なのでしょう。きっと。

 

自分たちに受け入れがたい行動を見、否定し、帰ろうとしてしまう

・ショックなことが目の前にありすぎて耐えきれない。

自分たちの文化では到底受け入れられないことを見、感じて、解釈することを放棄し、こんなことはありえないと排他する。これでは必要な情報は持って帰れない。

 

相手に了承を得ずにうっかり失礼なことをしてしまう

・持ち出し禁止されている書物の写真を勝手に撮っちゃう。

マナーというより相手の文化に対するルール違反。こういうのをよその会社に行ったときにやってしまうと訴えられたりして大きな問題になります。

 

気づかず、相手にとって無礼なことをしてしまう

・自分にとっては価値のない枯れ木に粗相をしたりする。

人にとって価値は様々。行動する前によくよく観察して、何を大事にしているか見極めないと行けない。そもそも粗相をするなという話はある。自業自得という言葉が頭をよぎるw

 

調査対象にのめり込みすぎて帰ってこれなくなってしまう

調査対象と一緒に溶け込むあまり、同一化してしまう。

結果、自分の判断で異文化の”解釈”ができなくなる。何かを得たのかもしれないが、持ち帰ることはできず、自分でも真の価値がわからなくなる。

 

 

もう二度と見たくないから、思い出せる範囲で書いてますw

他なんかあったかな…